待っててあげて -その人なりのペースがある-

きっと、
「進め」「行動しよう」、
と言ってくれる人は
聡明だったり
感覚が研ぎ澄まされていたり、
無駄なものや迷いがないんだ
と思う。

そういう、
先見の明があったり、
経験を積んだ人からみたら、
もじもじして行動出来ない人
が、もどかしいんだと思う。
見えてるから。分かるから。

行動したらその先に、
素晴らしい未来が待っているのが。

でも、でもね、
みんながみんな、
その人達みたいに、
すぐ行動できる訳じゃない。

みんな自分の心が納得したら、
その時に自然と動けるもの、
なんだと思う。

時間がもったいない、
動けばいいだけなのに、
もどかしい、見ていられない、
その気持ちもよく分かる。

だけど。
待っててあげて欲しい。

本人が自分から行動できる、
その時まで。

なぜこんなことを思ったか、
というと、
私はもともとわりとすぐ決断して
行動する方なんだけど、
それでもやはり、すぐできない、
ということがあったりする。

心と現実、両方の準備が必要で、
どちらかしかない、
ということもある。

その時、聡明な人から
絶対いいよと言われ、
きっとそうなんだろうな、と
思ったけど、でも今じゃない、
って気持ちになったから。

ちゃんと言葉も想いも
受け取っている。
だけど、今は動けない。

それでようやく分かった。

もどかしいって思いも、
もったいないって思いも、
もし自分以外の人のために
持ったとしたら、
相手のためというよりは、
きっと自分の気持ちなんだなって。

愛があれば待てるはず。
見返りを求めない愛があれば。

だから、
今すぐできなくても、
今すぐ進めなくても、
待っていて欲しい。

努力している最中かもしれない。
タイミングを伺っているのかも。
何もしていない訳じゃない。

だから。
待っててあげて。

見えてる人、
まわりの人、
その人を大切に想っている人、
応援している人。

必ず、必ず、
その人はより良くなるための
行動をするだろう。

しなくてもそれはその人の問題。
いくらもったいないと思っても、
その人のこと。
本来は立ち入るべきことでは
ないのだ。

人生は短い。
迷っている時間がもったいない。
確かに。それもそうだと思う。

だけど。
待っててあげて。

信じて待っていてくれたら、
せかしたい気持ちを押さえて
待つともなく待っていてくれたら。

きっときっとその人は、
待ってくれていた人に対して、
有り難いな、信じてくれたんだな
って気持ちになる。
そう思うのだ。
私がそうだったから。

待ってて欲しい。
必ず進むから。

もう分かってる。
どうすればいいか。

もどかしい思いで見守っている人、
一日千秋の思いで祈っている人、
待っててあげて。
待ってて欲しい。

必ず、必ず進むから。
その先に望んだ未来が待っている。

分かってるから、待っててあげて。
その人なりのペースがある。

それを待てる人の愛が力になる。