ミホとナツミ -名前とは祈り-

筆もじ:小林佳織さん

私の名前を決めるとき、
両親はふたつの候補、ミホとナツミ
のどちらにするかで悩んでいた。

夏に生まれたから夏美、とも考えた
らしいが、結局、母の実家(農家)の
田に実った稲穂の光景からとって、
「美穂」と名付けられた。
そのせいか、ごはんが大好きな私(笑)。

ブログを2009年にはじめるにあたり、
本名と顔は出さないでおこう、と
まず決めた。

ハンドルネームが必要になったとき、
思い出したのがもう一つの名前、
ナツミだった。

これにプロのイラストレーターさんが
描いてくださった似顔絵をプロフにし、
アメブロで6年間ほどブログを運営。

今は本名でFBでは顔出しもしていて、
あの頃のこと、ナツミ時代が懐かしい。

名前をつける。名を名乗る。
これってとても大事なことだと思う。

名前とは祈りだ。同時に愛である。

あなたの名前の由来はなんですか。
きけたらきいてみよう。

もしきけないなら、想像してみよう。
漢字やひらかな、カタカナの由来、
成り立ち。こめられた意味。

それを知ることで、
ご両親やまわりの人々が、
あなたにくれた愛と祈りを、
理解することができるだろう。

あなたは愛されている。
生まれる前も今も。
これからだってそう。

あなたの名前を呼んでくれる人。
それはあなたにとって大切な人。
あなたを愛してくれている人。

愛しい人に名前をよばれるだけで、
胸があたたかくなる。

あなたは愛されている。
名前を名乗って生きているから。
名前を呼ばれているのだから。